UHF帯タグ入退室管理システム
- UHF帯タグ入退室管理システムの概要
- ユニフォームに装着されたUHF帯タグを読取り入退室を管理します。
- ハンズフリーにもでき荷物の運搬作業の効率が向上します。
- 個人、時刻、通過方向(入室、退室)の履歴、管理が可能。
- ゲートアンテナや、読取距離が長い平面アンテナ、薄型のシートアンテナ等、各種アンテナで導入可能です。
- 自動ドア連動や電子錠開閉ドアとの連動も可能です。
- 権限を登録する事で入退室の制御が可能。
- 電子タグはユニフォームへの装着以外でも名札、帽子、ヘルメット、荷物などへの装着が可能です。
耐洗「クリーンラベル」
表面特殊加工の布ラベル!シャープな印字品位!
バーコード読取制度アップ!!
主な特長
- 特長
-
- 耐熱性・耐久性に優れる特殊ウレタン樹脂を採用
- リネンサプライにも耐える耐洗効果は抜群
- 擦れずバーコード読取に最適
- 張替えても跡が残らない
- ノンポケット対応
- 不用品(カードキー等)を持ち込まなくてよい
- ユニフォーム管理もOK
- 洗濯ができるので常に清潔に使用できる
- 用途
-
- レンタルユニフォーム管理やリネン商品のバーコードラベル
- 貸衣装やレンタル品の管理ラベル
- 介護施設・病院などのユニフォームや入所者の衣類品への名入れ
- 耐洗「クリーンラベル」貼付方法
- ラベルへの印刷
ラベルに名前やバーコードを印刷します。ラベルへの印刷は、ラベル発行ソフトと専用ラベルプリンタが必要です。 - ラベルの貼り付け
ラベルを台紙からはがし、ユニフォームの貼付箇所に置きます。ずれないように一時粘着が塗布されています。貼付は時間と温度、加圧で圧着します。
●貼付条件:温度=190℃ 時間=20秒 加圧=1.5Kg/cm2
- ※貼付条件の温度・時間・加圧のいずれかが条件以下であれば剥がれる原因となりますのでご注意ください。
- ※プレス機の加圧は、1.5Kg/cm2が必要です。
- ※条件設定ができないプレス機をご使用の際は、「クリーンラベル専用プレス機」を推奨いたします。
- ※クリーンラベルご採用の際は、ご使用される環境にて十分な試験を行ってください。(試験用ラベルはご提供いたします)
- ラベルへの印刷
- 【耐洗クリーンラベルの製品仕様】
- ●生地 :ポリエステルサテン
●インク:レジンタイプ - 【ラベル寸法及びセット枚数】
- ●縦23mm×横80mm ラベル4 インク1 5600枚
- ●縦35mm×横50mm ラベル4 インク1 3600枚
- ●縦23mm×横50mm ラベル4 インク1 6400枚
コードデフェンス対策に有効!注目度№1!!
耐洗ICタグをユニフォームに装着⇒ 入退出時にタグをかざせばOK!
ランドリーICタグを使った管理システム例
- 作業手順イメージ
- ●2F事務所で、登録業務、新規ラベル発行業務、管理帳票の出力業務を行います。
- ●発行したラベルは2Fのプレス機で貼り付けます。ICタグの衣服への縫いつけも必要です。
- ●1Fでは、不潔・衛生の区別のほかに入荷と出荷に分けて業務を行います。
- ●出荷場所で、まずバーコードとICタグを紐付け(関連づけ)作業を行います。
- ●その後は各場所で、入出荷処理を行い、入荷用PCで連続帳票での入荷票・出荷票等を発行します。
- 処理の流れ
- Mr.リレントOPに予め、これから読むICタグが入荷OR出荷なのか設定します。
- ICタグのついたユニフォームをアンテナで反応させます。
- MrリレントOPが、反応したユニフォームの貸し出し情報をメインPCで確認します。
- そのユニフォームの入出荷が適切であれば、追加システムの画面にそのユニフォームの情報が表示されます。
- ICタグを反応させたユニフォームを1.で設定した入荷・出荷の設定に合わせてメインPCへ直接書き込みます。
- 将来的なシステムの方向性
- トンネルリーダーで入荷処理を効率化!!
レンタルユニフォーム管理「Mr.リレント」
レンタルユニフォーム管理「Mr.リレント」は、ユニフォームに耐洗バーコードラベルを貼付け、入出荷管理を行いユニフォームの資産管理を目的としたシステムです。
単品管理から商品履歴まで幅広く管理ができます。ICタグと連動することで、さらに効率よい管理が実現します。
- ICタグ・バーコードラベル連動システム Mr.リレントOP
- ●ICタグとバーコードを紐付けることで、ICタグ読取不能などの障害の場合にバーコードで対応できます。
- ●ICタグとバーコードを同一システムにて運用するために、バーコード管理から将来ICタグへ移行した場合に履歴が承認されます。
- ●工場内において、管理をしない商品、ラベルでの目視管理、バーコードで管理する商品、ICタグで管理する商品など全て混在した管理ができるご提案をいたします。
- ●ICタグを利用することで、自動仕分けやソーティングなどのコンベアに対応することが可能となり、効率よい出荷作業が実現します。
- ●トンネルリーダーを利用することにより、入荷の自動化が図れます。
- メリット
- ●リネンの一連の流れの中で、通常入出荷のチェックは一括管理が難しい部分です。
洗濯や乾燥工程はある程度一括で処理できるため、ユニフォームリネンでは入出荷の処理をシステムでサポートして、処理能力を上げることができれば全体の生産性の向上になります。 - ●また、ランドリー用ICタグは耐久性が高く壊れることがほとんど無いため、退職者のICタグを新ユニフォームへ使いまわすことができます。
- ●ユニフォームにつけるICタグは、リネンの管理だけでなく、現場ではそのICタグを利用することによって、入退室管理のカードキーの代わり等としても活用できます。
- Mr.リレントの特長
- ユニフォームの単品管理OK!
誰に何枚貸しているか、商品はどこにあるか、預かったものは必ず届けているか? - 商品の履歴管理で信頼度アップ!
洗濯回数・投入日付・廃棄・貸し出し履歴・耐久管理・在庫管理など貸与商品管理の充実 - バーコード・ICタグ連動!!
2次元バーコードとICタグの連動で一元管理。将来ICタグ導入でシステムデータを共有OK!
(オプション)
- ユニフォームの単品管理OK!
その他の機器
入退出管理リーダー【MTU-100】管理用コントローラー
- 特長
- コントローラーMTU-200が1台で、最大8つの扉(ドア1つにつきリーダーを2個まで管理可能)を管理できます。
- コントローラーで最大2ヶ月分の従業員の解錠権限や履歴を管理できます。
- 万が一、LAN配線が外れてもそのまま運用できます。(PCでの履歴確認には、LANネットワークでサーバーと接続されている必要があります。)
- 拡張オプション:MTU-100専用テンキー端末
- 従業員ごとに任意で設定したパスワードを入力することができます。
- パスワードで入室した従業員の入退室履歴もPCで確認できます。
基本構成例
セミアクティブ方ICタグを利用したフォークリフト入退室管理システム例
- セミアクティブ活用入場管理システムは、セミアクティブ型ICタグを使ったフォークリフト運転者が、フォークリフトから降りることなく、入場の履歴管理やシャッターとの連動開閉を行うことができるシステムです。
- セミアクティブ型ICタグの持ち歩きについて
- 案1:フォークリフトの鍵への取付け
フォークリフトの鍵へ取り付けることにより、フォークリフト乗車時に必ず携帯できます。ただし、フォークリフトの鍵が共用の場合、個人管理ができません。(フォークリフトごとの管理はできます。)
※鍵管理システム KBX-4000の活用で、鍵の個人管理はカバー可能です※
案2:フォークリフトへ直接取付け
フォークリフトへ直接取り付けることで、そのフォークリフトが管理できます。
第三者へ分からない位置に取り付けることもできます。
ただし、フォークリフトごとの管理で、個人管理ができません。 - 運用のイメージ
- ●検知BOXの反応範囲は約3mです。運用上反応距離を考え、検知BOXを配置します。
- ●上図のように、検知BOXの反応範囲に近づくことによって動作するため、予め反応する距離に停止線を引くことで誤作動を予防します。
- ●コントローラーから権限管理のPCへの接続は、LAN回線を使用します。
- ●検知BOXは環境により、両面1つでカバーできる場合と、内側外側に1つずつ必要な場合があります。
- ICタグ入退室管理との連動
- ●フォークリフトの管理は、ユニフォームICタグシステムのサブシステムです。
- ●セミアクティブタグコントローラーから、ICタグ入退室管理PCへはLAN回線が必要です。帳票類は、フォークリフトの運用ログのデータをユニフォームICタグのシステムへ流用し、ログ確認や帳票出力が可能です。
- 入退室管理の設置提案
- パターン① 紐付2重シャッターの入場管理
- ●条件:フォークリフトと従業員両方が利用します。
内部の開閉システムはそのまま利用し、外部の入場部分を管理します。 - ●従業員の入室管理は、シャッター右側の壁の位置に取り付けます。
ICタグ or カードを従業員がコントローラーにかざす → シャッターが開きます。 - ●フォークリフト用トリガーBOXは、紐の真上に機器を取りつけます。
タグを持ったフォークリフトが磁界に入った状態で紐を引く → シャッターが開きます。 - パターン② 荷物搬入用横2シャッター
- ●条件:フォークリフトのみが作業します。フォークリフトは磁界が干渉しないように2箇所、
外側に設置します。 - ●開閉案A
磁界による開閉・・・磁界内にフォークリフトが入った場合シャッターが開きます。 - ●開閉案B
磁界+赤外線センサーによる開閉・・・磁界内にフォークリフトが入った状態でフォークリフトがシャッター下部の赤外線に反応したときに開閉します。 - パターン③ 操作盤付きシャッターの入場管理
- ●条件:フォークリフトと従業員の両方が利用します。操作盤には手動・自動の設定があります。
- ●従業員の入室管理は、シャッターの横の位置に取り付けます。
- ●フォークリフト用トリガーBOXはシャッターの側に機器を取り付けます。
- ●タグを持ったフォークリフトが磁界に入る or 人がICタグをコントローラーに近づける
→ シャッターが開きます。 - ●退出時の操作は、フォークリフトが磁界に入ればシャッターが開きます。
従業員の退室は、裏面にコントローラーか表にあった操作盤を裏面に設置し操作します。 - パターン④ 4箇所+1箇所のシャッター入場管理
- ●条件:4箇所はフォークリフトのみ、1箇所は従業員も通行します。
- ●1箇所は、パターン①と同じく従業員のアクション OR フォークリフトが磁界に入り、紐で可能です。
- ●4箇所も基本は同じですが、磁界の数は4つ個別管理します。
- ●コントローラーはRT-501を使用し、図A,Bで1台、図C,Dで1台と、コントローラー1つで磁界2箇所を管理します。
- セミアクティブ型ICタグと検知BOX
-
セミアクティブ型ICタグは、常時電波を発信しているのではなく、検知BOXから出る磁波を受けてからICタグ内の情報を発信します。そのため電磁寿命が約3年と長寿命です。
- 検知BOXの主な仕様
- 鍵管理システム KBX-4000のご紹介(オプション)
- KBX-4000は、キーホルダーのICタグを読み取って、鍵の持ち出し・返却を管理する鍵管理ボックスです。
ICカード、ユーザーIDとパスワードでユーザーを認証し、いつ、誰が、何の鍵を持ち出し、返却したかの履歴を内部メモリに記録します。 - フォークリフトの鍵にセミアクティブタグをつけた場合の個人ごとの鍵の管理に有効です。
ICタグだけでなく、FeliCa,MifareのICカードに対応しています。 - カードを持たないお客様にはユーザーID認証方式で社員番号等ユーザー固有の番号をテンキー入力後、パスワード入力して使用可能です。
- 入退室管理と同じ運用方法で、カードを持ち込めない工場内にも安心して設置できます。
商品ラインナップ
-
ユニフォームの袖に強力に溶着。
ユニフォームの袖にネームラベルを用いて装着されたRFID耐洗タグ。
熱プレスでラベルがユニフォームの生地に強力に溶着するため、外れる心配がない -
両手がふさがっていてもストレスなく入室OK
タグを袖に取り付ければ、ストレスなく入室できる。両手がふさがっている場合でもタグを読み取り装置にかざせる。
-
耐洗クリーンラベル
○耐熱性・耐久性に優れる特殊ウレタン樹脂を採用
○リネンサプライにも耐える耐洗効果は抜群
○擦れずバーコード読取に最適。
○張り替えても後が残りません。 -
耐洗スーパーラベル
○極細繊維で薄い素材昇華染料で染み込ませて印字
○リネンサプライにも耐える耐洗効果は抜群
○白・赤・青・緑のラベルも取り揃えています。 -
コンテナラベル
○耐洗ラベルProを袋に加工。
表面にはバーコードと管理番号 を印字。
袋の中にICタグを格納します。
まさしくコンテナタグを実現しました。
○表面は、耐熱ウレタン樹脂でシールします。 -
エアープレス
【型 番】 NP-1000A
【加圧方式】 エアー駆動式
【最高圧力】 1500g/cm2
【加熱方式】 上ゴテ電熱加熱式
【温度制御】 電子サーモスタット
【仕様電源】 AC100V
【定格出力ヒータ】 250W
【コテ温度】 230℃ max
【加圧時間】 タイマー方式
【コテ寸法】 150mm×100mm
【機体寸法】 W260mm×D400m×H650mm
【重量】 20kg -
CITIZEN スタンダードタイプ(300dpi)
○コンパクト&フロント操作
○場所を取らない省スペース設計
○高速、高品位印刷
【型 番】 CL-S630
【印字方式】 熱転写方式
【解像度】 300dpi
【インターフェイス】 USB
【電源電圧】 AC100V、50・60Hz
【機体寸法】 W231mm×D289m×H263mm
【重量】 4.5Kg -
東芝テック高精細タイプ(600dpi)
○高精細で鮮明印字600dpi
○コンパクトサイズ
○操作性を重視
【型 番】 B-458-HS
【印字方式】 熱転写方式
【解像度】 600dpi
【インターフェイス】パラレル(セントロニクス準拠)
【電源電圧】 AC100V、50・60Hz
【機体寸法】 W268mm×D198m×H244mm
【重量】 7.5Kg -
ICタグ写真
ICタグ パスケースとの大きさ比較
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携帯電話とスモールコイン型タグの大きさ比較
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HF帯(13.56MHz)ランドリータグ Ario370-DL
ISO15693 I-CODE SLI搭載のランドリータグです。 直径15.5mm、厚さ2.8mmの小型ランドリータグです。 小型ながら産業用洗濯工程、乾燥、仕上工程に十分な強度を誇ります。
製品名:Ario370-DLサイズ:直径15.5mm 厚さ2.8mm メモリサイズ:128バイト(内ユーザーメモリ112バイト) I-CODE SLI -
HF帯(13.56MHz)ランドリータグ Ario340-DL
ランドリー業界から「ユーザーメモリは使用しないので安価なランドリータグが欲しい」というご要望にお応えして開発した、UIDのみのランドリータグです。現在御使用のISO15693準拠のリーダライタで読取可能です。またサイズはArio370-DLと同サイズですが、新製法により更に強度がアップしました。
製品名:Ario340-DL サイズ:直径15.5mm 厚さ2.8mm ユーザーメモリ無IC UIDのみ EM4033 -
UHF帯ランドリータグ Lin TRAK(リントラック)
HF帯RFIDタグでランドリー業界に多くの実績がある弊社が最後発でUHF帯ランドリータグをリリースしました。アウターは布製ですがICチップ部は強固に保護されています。
布製のため、縫い付けでの取り付けも可能です。
製品名 LinTRAK サイズ:70.0mm x 20mm
ユーザーメモリ 32ビット epC CODEメモリ128ビット -
リーダーライター トンネル型リーダー
品名:L200-TL 対応チップ:ISO15693、
I-CODE1 トンネルの開口部は400mm×400mm です。
タグの指向性に関係なく複数のタグの一括読取が可能です。
- ICタグとは?
- ●ICタグは、データの読み取り(書き換え)が可能なICを埋め込み、電波を使って情報の読み書きを行うことができるタグ(荷札)を指します。 バーコードなどと違って、離れた距離から処理できるほか、複数タグの同時認識機能や汚れに強く何度でも再利用可能などのメリットがあります。 使用されるICには様々なタイプがありますが、通常13桁の数字情報を持つに過ぎないバーコードに比べ、多くの情報量をもつことが可能で、様々な用途で活用が期待されています。
- ●ICタグは、データの読み取り(書き換え)が可能なICを埋め込み、電波を使って情報の読み書きを行うことができるタグ(荷札)を指します。
- ●バーコードなどと違って、離れた距離から処理できるほか、複数タグの同時認識機能や汚れに強く何度でも再利用可能などのメリットがあります。
- ●使用されるICには様々なタイプがありますが、通常13桁の数字情報を持つに過ぎないバーコードに比べ、多くの情報量をもつことが可能で、様々な用途で活用が期待されています。
- ●ICタグは、ICタグの他、電子タグ、RFIDタグ等様々な呼び方をされています。
- ICタグには、電子タグ、無線タグ、無線ICタグ、RFタグ、電子荷札、電子値札などいろいろな呼び名があります。
名前からも想像できるとおり、ICタグは、今後、商品に使われるバーコードに取って代わる技術と考えられています。
ICタグにはバーコードより優れている点が多くあるため、流通のしくみをより高度に、便利にするものとして最近特に注目されています。
それではICタグとは一体どんなものでしょうか? ICタグとは、シールラベル、タグ、コイン、キー、カプセルなど様々な形状のものにICチップと小型のアンテナを埋め込み、そこに記憶された情報を電波によって直接触れずに読み取る技術のことです。
そのICチップとは、特定の働きをする電気回路が0.数ミリという大きさにまとめられた集積回路(Integrated Circuits)のことで、小さいながらも膨大な容量の記憶メモリを持っています。 情報の読み取りには無線(RF:Radio Frequency)を使った専用のリーダー/ライター(R/W、読み取り機)を使い、ICタグに記憶されているID番号(個体を表す情報)を読み取るので、別名RFIDタグとも呼ばれます。 - ICタグとバーコードの違い
- 周波数帯別一般特性
- ICタグには電子タグ、無線タグ、無線ICタグ、RFタグ、電子荷札、電子値札などいろいろな呼び名があります。 名前からも想像できるとおり、ICタグは、今後、商品に使われるバーコードに取って代わる技術と考えられています。 ICタグにはバーコードより優れている点が多くあるため、流通のしくみをより高度に、便利にするものとして最近特に注目されています。
- それではICタグとは一体どんなものでしょうか?
ICタグとは、シールラベル、タグ、コイン、キー、カプセルなど様々な形状のものにICチップと小型のアンテナを埋め込み、そこに記憶された情報を電波によって直接触れずに読み取る技術のことです。 - そのICチップとは、特定の働きをする電気回路が0.数ミリという大きさにまとめられた集積回路(Integrated Circuits)のことで、小さいながらも膨大な容量の記憶メモリを持っています。 情報の読み取りには無線(RF:Radio Frequency)を使った専用のリーダー/ライター(R/W、読み取り機)を使い、ICタグに記憶されているID番号(個体を表す情報)を読み取るので、別名RFIDタグとも呼ばれます
- ■最近話題のRFIDって何ですか?
- RFID(Radio Frequency IDentification)とは、電波を使って物品や人物を自動的に識別するための技術全般を指します。FeliCa技術などを使った非接触ICカードもRFIDに含まれます。 RFIDは、既存のデータキャリアであるバーコードに比べデータの書き換えができるほか、個品レベルでのID管理が実現できるものとして期待されています。また、無線を利用しているため読み取りが柔軟で、同時に複数IDを一括して読み取ることも可能です。
- 基本的な構成要素は、「ICタグ」、「リーダ/ライタ」、IDにひも付けられた情報を保存する「データベース」、リーダ/ライタとデータベースやアプリケーションをつなぐ「ミドルウェア」が挙げられます。
- 日本では2003年ごろから総務省、経済産業省、農林水産省、国土交通省、文部科学省など多数の省庁によってさまざまな実証実験が行われ、RFIDの用途と効果が検証されました。2005年ごろから徐々に実運用レベルのソリューションが登場しています。
- 期待される適用分野としては、物流(商品/パレットのトレーサビリティ)、販売(在庫管理や検品・棚卸の効率化)、製造(品質管理、効率化)セキュリティ(入退室管理、危険物管理)などが挙げられます。
バーコードでの運用では、レーザなどでタグを1枚1枚スキャンするのに対し、RFIDの運用では、電波でタグを複数一気にスキャンすることができます。電波が届く範囲であれば、タグが遠くにあっても読み取りが可能です。 - RFIDの特長
- 特長1:スキャナをかざすだけで複数のタグを一括で読み取れる。
- 特長2:距離が離れていても読み取れる
- 特長3:箱の中に隠れているタグも読み取れる
- 特長4:表面が汚れていても読み取れる
- RFIDの利用例
種類 | ICタグ | バーコード | 2次元コード |
---|---|---|---|
比較項目 | |||
非接触による自動認識 | ○ | △ | △ |
情報の書き込み可能 | ○ | × | × |
複数同時読み取り | ○ | × | × |
遮蔽物があっても読み取れる | △ | × | × |
個体識別可能 | ○ | × | △ |
耐環境性(雨やほこりなど汚れに強い) | ○ | △ | △ |
情報量 | 小~大 | 小 | 大 |
コスト | 高い | 安い | 安い |
周波数 | 125~135kHz | 13.56MHz | 303.8MHz | 433.92MHz | 860~960MHz (UHF帯) |
2.45GHz | |
---|---|---|---|---|---|---|---|
国際標準規格 (物の管理用RFID) |
ISO/IEC 18000-2 |
ISO/IEC 18000-3 |
- | ISO/IEC 18000-7 |
ISO/IEC 18000-6 |
ISO/IEC 18000-4 |
|
通信方式 | 電磁誘導 | マイクロ波 | |||||
通信距離 | パッシブ | ~1m | ~70cm | - | - | 2~5m | 2m |
アクティブ | - | - | ~15m | ~100m | ~100m | ~30m | |
対水分 | ○ | ○ | △ | △ | △ | × | |
対金属 | △ | × | △ | △ | △ | △ | |
指向性 | 弱い(広がる) 強い(狭い) | ||||||
通信方法 |
RFIDタグ
業界初!!
入荷仕分やポケット検査でICタグを読取ります。効率UP抜群です!
- レンタルユニフォームの入出荷管理用RFID耐洗タグを
ユーザーの入退室管理システム構築で活用 - ■RFIDタグとユニフォーム
- RFID(radio frequency identifier)は、固有の情報が書き込まれたICタグを読み取り機にかざすと、無線通信で情報のやり取りが成立し、照合や書き換え等が可能になる技術の総称である。
現在では定期券や電子マネーなど、生活のあらゆる場所で活用されている。 ユニフォームのRFID耐洗タグは、もともとはリネンサプライヤーやレンタルユニフォーム 会社での入出荷管理の品質向上、効率化を目的に採用されたものだった。 - クリーニング工場の仕分けでは長年、バーコードラベルの採用が中心だったが、電波を利用した方がハンディータイプのリーダーで1着ずつ読み取るよりもハンドリングに優れ、速く認識でき、自動化もしやすいため、徐々にRFIDタグ方式に移行しているという。
- 従来のICカードとユニフォーム用RFID耐洗タグが併用できるようになり、これにより、RFIDシステムの応用範囲が格段に広がります。
ユニフォームの袖にネームラベルを用いて装着されたRFIDタグ(写真右)。熱プレスでラベルがユニフォームの生地に強力溶着するため、外れる心配がない。 - ■クリーニング工場のためのRFID耐洗タグを活用する
- 仮にRFID耐洗タグによる入出荷管理をしているレンタルユニフォームを利用している工場なら、最小限の投資と準備期間で入退室管理システムを構築できるということだ。
たとえば、タグの活用をレンタルユニフォームサービスの一環に含めれば、タグの導入は初期投資ではなく、ランニングコストに吸収されることになる。 この場合、ユーザー側は読み取り装置と管理システムのソフトウエアなどを準備するだけで済む。しかも、これらをリースで導入することもできるという。 - ■RFIDタグ方式のメリット
- 携帯するかたちのIDカードには、貸し借りによる成りすましや、盗難による悪用、紛失のしやすさなどのリスクがある。 一方、ユニフォームに装着された耐洗タグは着用している限り、いわば体の一部のような状態になるため、これらの心配が少ない。 もちろん、別のスタッフがそのユニフォームを着てしまえば成りすましができないこともないが、ユニフォームにネームラベルやバーコード。QRコードのラベルを貼れば、仮にこのようなことがあった場合には、確実に指摘を受けることになるだろう。
- 写真1:タグを袖に取り付ければストレスなく入室できる。
両手がふさがっている場合でもタグを読み取り装置にかざせる。 - また、入退室の情報は記録され、さまざまな管理情報とひも付けされているため、二重の入場はできないし、休暇届が出されているはずのスタッフが入場しようとしてもエラーが出る。 よりセキュリティレベルを上げる場合は、読み取り装置の近くにディスプレィを備え、登録された方の顔写真を表示できるようにすれば、成りすましの抑止効果が得られるし、周囲スタッフによる監視もしやすくなる。
- 写真2:ユニフォームに装着するHF帯のRFID耐洗タグ例(スモールコイン型)。約200回(約5年)の工業選択に耐えられる。
- 写真3:入退室用リーダー・コントローラー例。ISO15693に準拠したものであれば、どんなID媒体でも対応できる。
- この他のメリットとしては、
-
①IDカードを携帯しないため、ユニフォームのノーポケット化が図りやすくハンズフリーになる
②ユニフォームと一緒にクリーニングが可能のため、タグを清潔な状態で保てる。
③ひもを付けて首に掛ける必要がないので、機器への巻き込まれの心配が少ない。 - 等が挙げられる。
- ■なぜ、HF帯を利用するのか
- RFIDで使用する電波にも、周波数によってさまざまな種類がある。 入退室管理システムの構築にあたって推奨するのはHF帯の電波である。短波ラジオなどでおなじ みのこの周波数帯は、定期券や電子マネーなどでも広く利用されている。特にこれらで使用される 13.56MHz(ISO15693準拠)という周波数はさまざまな機器との互換性が高く、システム構築を図りやすい。
- ■電波の性質としての主な特徴
- ①通信のレスポンスが速く、人の流れを作りやすい
②通信距離が10~15cmと短く、他のRFIDタグを誤って読み取ってしまうエラーが少ない。
このため共連れもしにくい。
③同様の理由で、ノイズなどによる電波の干渉を受けにくい 等。 - 一方、地上波テレビジョンや携帯端末、Wi-Fiなどと同じ周波数帯のUHF帯(860~960MHz) も入退室管理システムで採用される。UHF帯はアンテナが小さくても、HF帯と比べて比較的電波 が飛びやすい。したがって、3~4mほどの離れた場所から複数のRFIDタグを一括で読み取る 場合などには有効。だが、こうした場合電波の性質により、逆にコントロールが難しく、1人ず つの入退室を正確に識別して読み取るのは比較的苦手である。 また、食品工場にはUHF帯のノイズ電波を発生する機器が多いため、HF帯よりも干渉を受けやすくなる。以上の理由からHF帯電波を採用している。
- ■RFID耐洗タグの応用
- ある食品工場では、入退室管理システムとフラッパーゲートとを連動させ、移動権限のないスタッフ が、自分の持ち場以外には行けないようにしているという。もし、自分の持ち場以外の場所に入ろうとすると、その履歴も残されるため、あとでその理由を本人に確認することが可能。 ユニフォームに装着したRFID耐洗タグは、こうした入退室管理のみならず、工場内での私物管理 や食堂での食券発行、健康チェック記録など、今後はさまざまな応用が期待できる。
- 例えば、レンタルユニフォーム会社各社では、すでにスタッフ一人一人の着替えチェック管理システムとしてサービスを展開し、活用する工場も増えている。また、出退勤管理システムとの連携も推し進めている。
- ユニフォームのタグをそのまま使えるので、従来型のタイムカードやIDカードを使わずに出退勤
管理システムを組めるようになる上、パッケージソフトによって入退室や不正アクセスの履歴管理、入室権限の登録などさまざまな制御が可能となっている。
仕様 (ARID370-DL)
周波数 | 13.56MHz |
サイズ | Φ15.5×2.8mm |
使用温度範囲 | -40~85℃ |
保存温度範囲 | -55~150℃ |
保護構造 | IP68(24時間) |
対応チップ | B/W アンチコリジョン 128byte |
通信速度 | RW アンチコリジョン 26kbps |
無償保証期間 | 200回の洗濯もしくは5年の早い時期 |
通信距離 | 読み取り装置による |
耐洗性能
- メーカー試験
- 下記ランドリー環境での試験において100のサイクルをクリアしています。
内容 | 詳細 |
耐洗布での貼り付け | 220℃、2.5Bar、15秒間(このサイクルは1回) |
本洗い | 90℃のお湯、15分間 |
プレス脱水 | 20Bar 3分間 |
乾燥 | 160℃、30分間 |
トンネルフィニッシャー | 160℃、30分間 |
- 日本国内での試験
- 日本国内で下記環境での試験を行い、200回経過後の読取距離、読取スピードともに良好な結果が出ています。
白物洗い | 色物洗い | ドライ |
全工程:64分間 | 全工程:55分間 | 全工程:19.5分間 |
予洗 | 本洗 | 予洗い |
本洗 | すすぎ1 | 脱液 |
脱塩素 | すすぎ2 | 本洗 |
すすぎ1 | すすぎ3 | 廃液 |
すすぎ2 | 糊付 | 脱液 |
すすぎ3 | 柔軟剤 | 乾燥 |
糊付 | 脱水 | 脱臭 |
脱水 | 乾燥 | |
乾燥 |
- プレス仕上(温度:180℃)
種類 | 上衣 | カッター | 前掛け | ズボン |
時間 | 14秒間 | 13秒間 | 20秒間 | 15秒間 |